高額自動車ローンは金利比較が重要、返済できる額で設定。

今回の記事は債務整理後のローンが組めるかどうか、また商品ごとの金利比較の重要性などにスポットを当てています。

ローンはどんな商品もそうですが、借りられる額で選ぶのではなく、返済できる額で選ぶことが鉄則です。

なお債務整理を経験していなくても、ムリのないローン・借入に向けての比較情報として見ていただけると幸いです(今後、各のローンの仕組みや金利の重要性などはシリーズで紹介する予定です)

債務整理後、5年間は信用情報機関に異動情報が載ることになりますので、ローンを組むことは難しいでしょう。

では、5年経てばどうか?

ローンが組めるかどうかは金融会社次第、利用者本人の属性こと収入や勤続年数次第となります。

5年経てば、必ずしもローンが組めるという訳ではなく、ある金融会社はローンが組めるけれども、別の会社はダメだったということもあります。

そこで、複数の会社に同時に申し込むという方法も考えられる訳ですが、申し込んだ情報は同意時点で登録されることになりますので、多重申し込みとなり、審査の通過はますまず難しくなります。
※同意=信用情報機関に照会・登録することの同意

自動車ローンも、住宅に次ぐ大きな買い物となりますので金融機関の審査も慎重です。
そのため、債務整理後にローンの審査に通るために確認しておきたい点があります。手当たり次第ではダメです。

●信用情報機関に登録されている情報を確認する。
●金融機関のローン商品の貸付条件を確認する。
●ひとつの金融機関に絞らず、いくつかのローンを比較する。

本記事ではこの3点を挙げてみたいと思います。

信用情報機関に登録されている情報を確認する。

債務整理から5年経てば、異動情報は消えているはず。
しかし、いつから5年とハッキリしたことは調べてみないと分かりません。

あと1ヵ月で消えるのに、まだ残っていたというケースも想定されますし、異動情報が残っている段階ではローンの審査通過は難しいのが現状です。

主な信用情報機関は以下の3つ。

●JICC(日本信用情報機構)
消費者金融(サラ金)全般・一部の信販(クレジット)会社
●CIC
信販(クレジット)会社全般・携帯電話会社・大手の消費者金融(サラ金)
●JBA(全国銀行協会)※KSC=信用情報センター
銀行・信用金庫など

銀行のカードローンを債務整理していなければ、JICCとCICのみ開示請求しても良いでしょう。

開示請求の方法は(CICの場合)
●インターネット開示(クレジットカード払い/1,000円)
●郵送開示(ゆうちょ銀行発行の定額小為替証書/1,000円)
●窓口開示(平日のみ10:00~12:00、13:00~16:00/500円)

一番早いのはインターネット開示でスマホでも情報を確認(利用時間:8:00~21:45)することができ、郵送開示では10日ほど掛かります。

こうした開示で確認したいことは異動情報が消えていること、そして現在の住所や勤務先に相違がないことです。

与信に関わる利用があれば、その都度、信用情報機関に登録される仕組みですから、例えば勤務先が変わっている場合は変更されていないはずです。

申し込みの段階で情報が変わることになるのですが、勤務先の確認など新たな審査手続きを踏むことになるので時間は多少掛かるでしょうが、そう1~2日のタイムラグにはならないので心配することはありません。

信用情報機関の情報開示と確認は個人でもでき、そう難しいものではありません。

それでも異動情報が消えているのに、また貸付条件にも問題がないのに落ちてしまうというならば他に引っ掛かっている情報があるということなので専門家にチェック・修正点を洗い出してみるのも良いでしょう。

■信用情報機関の登録情報を取り寄せ~調査
アヴァンス行政書士法人 信用情報開示

金融機関のローン商品の貸付条件を確認する。

金融機関によって順番や内容に多少の差があるかもしれませんが、
おおむね以下の通りです。

●貸付条件(ご利用いただける方)
●使いみち
※新車、中古車の購入の他に教習費用、車庫建築、車検、修理、キャンピングカー・レジャーボートの購入も  含まれることがあります。
●利用限度額
●融資利率
●金利方式(固定か変動か)
●融資期間
●返済方法
●保証会社
●連帯保証人(保証会社が必要と判断されれば必要となることも)
●担保(自動車ローンの場合、大抵不要です)
●振り込み指定等(指定が必要)
●所得証明書(基準が設けられていますが、基準内でも求められることも)

※その他、ディーラーのローンなどでは残価設定もあります。

すべて大事な情報ですが、債務整理の経験を活かしての
上手なローンの組み方で捉えていますので、金利に注目したいと思います。

ひとつの金融機関に絞らず、いくつかのローンを比較。

在関西の主な金融機関のマイカーローンからピックアップします。

A銀行(大手銀行グループの傘下)
■キャンペーン時のマイカーローン
変動金利型 年1.40~年3.30%

固定金利型 年2.45~年3.55%(返済期間5年以内)、年2.60~3.70%(返済期間5年超)
※キャンペーン期間に適用された場合

■通常のマイカーローン
変動金利型年1.90~3.80%

固定金利型 年2.95~年4.05%(返済期間5年以内)、年3.10~4.20%(返済期間5年超)

さらに住宅ローンを利用している、もしくは利用を予定している、
当銀行のクレジットカードに入会すると年0.50%金利が優遇されます。

 

K信用金庫
固定金利 年2.70~年2.90%(特別キャンペーン時)※返済期間10年(元利返済据置期間)

 

ネットバンクS社
年0.975~3.875%(キャンペーン条件適用:住宅ローン利用や証券口座の開設などで年-0.5~-1.0%)

 

信販会社・最大手O社
オートローン(会社によっては別の呼び方も)

●ニューバジェットローン
月々の返済額を変更できるローンで、延長や繰り上げ返済もOK。

●残価設定ローン
その他、ローンに残債があっても利用できるツインリセットオートローンも。

金利は銀行よりも高めですが、残価設定型など銀行では取り扱わない商品があります。
審査はおおむね当日中で分かることも多く、書類も1枚程度で終わります。

販売店でどのローン(信販会社)を取り扱っているのか違うことがあるのですが、
販売店でローン契約を組み、信販会社が販売店に対して代金を立替、返済は
信販会社に行う仕組みで成り立っています。

自動車ローンの選び方と実績づくり。

銀行・信用金庫で比較してみましたが、同じマイカーローンであっても
金利に差があることが分かりますが、注目したいのはキャンペーン設定で
金利が優遇されること、また、3~4月にキャンペーンが集中する傾向があることです。

ネットバンクの1%を切る金利は魅力的ですが、キャンペーンでは住宅ローン残高がある方で
最大1%の優遇ですので、ハードルは高いです。

銀行のローンも、下限は1%代ですが、所定の優遇条件をクリアしての数字ですので、
上限金利での想定を考える必要があります。

<まとめ>
●オートローンのキャンペーンは異動時期に合わせた3~4月にかけて多い。
●銀行などの低金利ローンは付帯条件が多いく、必要書類も多い。
●信用金庫のローンは銀行のキャンペーン適用の場合と比べて金利は高くなるものの、
 信販会社と比べて金利が低いケースがある。
●キャンペーンが設定されない(利用しない)ケースで上限金利を比較してみる。
●信販会社の残価設定ローンは下取価格に左右される面があるが、
 銀行などの金融機関ではできないもので、魅力がある。ただし、金利は高め。

金利が0.5%違うだけで、200万円の借入設定で年間25,000円の差が出ます。
1%の違いでは50,000円、単純計算ですが、0.5%例で3年ほどで75,000円の差が出ることがあります。
自動車ローンは高額な商品であるので、金利の差は無視できません。

また、普段、給与の振り込みや振り替えで利用している金融機関の自動車ローンの利用もおすすめです。
理由はローンを組む際、銀行などでは収入証明書が必要になるのですが(ケースによって異なる)、いつも利用している銀行では月々の取引で把握できますので、不要となることもあり、その分、書類準備の手間も減りますし、振替実績などでローンの審査に有利に働くこともあります。

ちなみに初めて利用するローンは金融会社にしても、信販会社にしても、実績がない状態(特に債務整理後)ですので、実績=普段利用している金融機関が組みやすい、審査が通りやすい面もあります。

また、ローンの鉄則は借りられる額ではなく、返済できる金額で設定すること。

どれだけの金額でムリなく返済できるかで金額を決めることが大事。
その返済額に差が出るのが金利で、金融機関・ローン商品の差をみることをおすすめします。