借金が膨らんだクレジットカードの現金化。
多重債務に陥った中で利用したのがクレジットカードのショッピング枠でした。
もちろん、この方法はカードの利用規約に違反しますし、換金性の高い商品を購入し続けると、カードの返却ということにもなります。
でも、返済に充てるお金がない。
そこで、金券ショップで換金できる新幹線の回数券に目をつけたのです。
東京・新大阪間の6枚綴りなどショッピング枠で購入しました。
当然、これも借金です。
それも高い代償付きの。
当然、カード会社から目をつけられる。
携帯電話にカード会社の連絡、もしやと思い、昼休みに連絡を入れたところ、男性の担当者から「こんな使い方をされては返却してもらうことになる」「この回数券は何に使うのか」と言われたのです。
かなりキツイ口調だったので、今でも覚えています。
1冊であれば怪しまれないのですが、2冊(計12枚)を購入したので、金額にしてもかなりの高額、過去の利用履歴からも新幹線の切符購入で使ったことがないので、いきなりの購入に目をつけられたのですね。
「出張のために」
その場は何とか切り抜けられたものの、まだその時点では債務整理のことは頭にありませんでした。
何とか、この場を凌ごう。
返済しても、利用限度額はゼロ。
日を何とか延ばすことで、1件1件完済して、返済サイクルを好転させようと思ったのです。
クレジットカードの現金化は債務を膨らませるだけ。
カード会社から連絡をもらってからは、新幹線の回数券は止めて、CDやDVDの購入など回数券よりは金額は低くても、換金できる商品を購入しては返済に充てていました。
新幹線の換金しても、97%の買取金額ですから、3%は借金になりますし、CDやDVDの換金にしても、新作でない限り、そう高くは売れず、売れたとしても購入金額の60~70%ほどです。
毎月これを繰り返すのは、労力も掛かるし、何の問題解決にもならない。
数ヵ月後、こうした返済サイクルに限界を感じて債務整理した訳ですが、何とか返済をしようと、そればかりだったのですね。
どんな手を使っても、いつか完済させる。
でも、こうした方法を取ったために、債務は膨らみ、クレジットカードの利用分を含めて債務整理をしました。
現金化のサービスはあるものの。
クレジットカードの現金化のサービスを提供している会社は今でもありますし、ネットで検索しても出てきます。
経験上、これで借金を根本から解決できるとは思えないのですね。
一時的に返済に充てることはできるけれども、手数料は借金になる。
換金の手間や時間を考えても、良策とはいえません。
また、最近はカード会社の傾向として、こうした換金性の高い商品の購入について目を光らせています。
月に何度も利用している、しかも同じような商品を。
職種や収入から分かることですし、割賦販売法の改正により、年収ベースで審査も厳格化されています。
債務整理によってクレジットカードが使えなくなるのはイタい話ですが、クレジットカードの現金化はその場しのぎで、根本的な解決にはつながらないと思います。