自力で行う分、債務費用は各段に安い。

本サイトで特定調停のメリット・デメリットを
自身の体験談を交えて紹介していますが、
この方法が得策か、不利かは
債務の中身によって変わってくると思います。

経験談を交えながら、特定調停での解決が
有利なのか、それとも別の方法が良いのか
紹介したいと思います。

過払い金が発生しているならば、特定調停はとらない。

債務の引き直しと過払い金の返還請求は別個になるので、
返還請求は専門の事務所に相談するなど
新たな手続きが必要になってきます。
なかでも、改正貸金業法が改正される前(2010年)から
借りている場合、その中でも2006年より前に借りている
場合は過払い金が発生している可能性が高いので
特定調停よりも任意整理の方が過払い金の返還請求で
相当の減額も期待できます。(過払い報酬もとられますが…)

将来利息がカットされるので、返済がラクになる。

これは任意整理も同じです。
ただし、特定調停の場合は必ずしもすべての債務が
将来利息がカットされる訳でなく、法定金利内で
利息がつく場合もあります。
また、任意整理と比べると返済期間は3年を超えることはなく、
金額の多い債務の場合は月々の返済は多くなる傾向があります。

呼び出し・調停日に債権者がくることはほとんどない。

出廷といっても、テレビでもみるような
法定に出ることはありません。
大阪簡裁の場合はガラス張りの個室
(全面ではありません)のようなところで
調停委員2名の方が呼び出しで債務の確認などを行い、
調停の日は主に電話で債権者と話し合い、確定していきます。

私の場合は2社の債権者が調停の日に来ましたが、
債務の理由を聞いただけで、こじれることもなく調停は成立しました。
まぁ、自己破産されるよりは債務を返済してもらえるので
これ以上いうことはなく、債務の中身に大きな差がなければ、
また調停を申し立てた本人にも異議がなければ、すんなりと成立します。

大抵の債権者は調停の日にくることはなく、
1社あたりにかかる時間は数分である場合もあります。

あれだけ返済に苦しんでいたのに、たった5分で解決する。

債務整理って、動けばこんなにも早く終わるんだと思ったほどです。

1日あたりの調停件数は4~6件。
私はその倍の件数がありましたから
2日会社を休むことになりましたが、
数件程度なら調停は1日で終わります。

法律知識は必要なし。

これも大阪簡裁の場合ですが、
窓口近くに専用のコーナーがあり、
特定調停の仕組みなどを紹介していました。
私が申し立てを行った日にも数人の人が
ビデオで紹介されるテレビをみるなど、
これほど多くの方が利用しているのかと思いました。

難しい知識はいらず、費用も債権者に特別送達を
送付するための切手代と印紙代のみで、
1社あたり1000円も掛かりません。
これが特定調停の最大のメリット。
数社の借金整理でも5000~6000円ほどで済むので
費用は圧倒的に安いの特長です。

大手なら登記事項証明書をとる必要がない。

これは申請時に債権者によって必要であるか、
必要でないか、判断してもらえます。
もし、必要であれば、すぐに法務局に足を運んで
取得すれば、その日に申請は受理される可能性もあります。
特に個人事業者の金融会社の場合は登記事項証明書が
必要なことが多く、大手・中堅どころの消費者金融なら
まず必要ないでしょう。

法律が改正されて、純資産5000万円以上ないと
金融会社は経営できないことになっていますので、
個人経営の会社は少ないと思います。
注意する点としては債権が移動されている場合ですが、
封書で通知が届いているはずで、私の場合も
いくつかの会社が吸収合併などで社名が変更され、
変更先の会社で申請しました。

費用の1点でみないことが債務整理のポイント。

特定調停を専門の事務所に依頼した場合の費用ですが、
1件あたり2万円前後が相場なので、
自力で申し立てた方が断然、得策と言えます。

先述の通り、過払い金が発生している場合や返済期間は
手続きが新たに必要になる他、融通が利きません。
任意整理と比べると、整理後の元金は多くなる傾向があり、
月々の返済額も多くなることがほとんどです。

ただし、債務費用と弁済額の二重の返済は避けられるので
その点では特定調停はラクだと思います。

特定調停は費用は安いけれど、返済は多くなる傾向がある。

ということができるでしょうか。

一長一短あるのが債務整理。
どの方法をとるか、得策なのか、相談は無料であるので、
複数の事務所で比較して、その上で特定調停の決断を
出しても良いと思います。

ただし、経験談から過払い金が発生している場合や、
月々の返済、ショッピングローンなどの債務など
整理にテクニックが要するものは特定調停より
任意整理の方が有利なケースもあります。