過払い請求は返済中と完済済とでは影響が違ってくる。

過払い金を請求したことで、ローンの支払いに影響が出るとか、
家族が使っているクレジットカードに影響が出るとかは
ないのですが、返済中と完済済では影響が違ってきますし、
利用しているクレジットカードで過払い金を請求した場合は
利用できなくなることがあります。

下記は返済中と完済済で比較した影響です。

<返済中>
■カードの利用はできない。
※カードローン、クレジットカード共通です。

ブラックリストに載ることがある。
ただし、過払い金が残金を上回る場合はブラックリストには載りません。

例えば、残金が50万円あり、過払い金が70万円発生した場合は
差し引き20万円のプラスとなりますので、この場合は
ブラックリストに入ることはありません。

過払い金を充当しても、なお残金が出る場合は任意整理扱いとなり、
ブラックリストに入ることになります。

<完済済>
■カードの利用はできない。
完済してカードを返却しているので利用に問題はないのですが、
過去にクレジットカードのキャッシング枠を利用し、
その利用分が過払い金が発生している場合で過払い請求した時は
クレジットカードが利用できないことがあります。

■基本的にブラックリストには載らない。
もう完済済なので、信用情報に影響することはないですが、
こちらもクレジットカードを現在も利用していて、
ショッピング枠が残るカタチで過払い請求した場合は
ブラックリストに載ることになります。

ポイントは過払い金の返還でも残金が残る場合と
利用中のクレジットカードで請求する場合です。

カードローンの場合は完済済で過払い請求した場合は
返済を止めるものでないので、信用情報には引っ掛からないのですが、
クレジットカードはカードローンよりも更新によって保有期間が
長いので、完済済でもカードの利用で影響が出てくると考えられます。

更新期間の比較でみれば大手消費者金融では2年毎に更新を行うところがあり、
(完済まで長期の遅延がなければ、自動更新されていきますが)
クレジットカードでは4~5年間隔で更新があります。

交通系カードに影響は?

PASMOやSuica・ICOCAなどはプリペイド方式なので、
債務整理しても、過払い金があってもブラックリストに
載ることはありませんし、そのまま利用できます。

しかし、下記の交通系カードは注意が必要です。
●クレジット機能付きのカード
●PITAPA

Suica・ICOCAなどでも、ベーシックなカードであれば問題はないのですが、
クレジット機能一体型など提携カードは“クレジットカード”であるので、
債務整理を行うとブラックリストになることがあります。
ただし、これらの提携カードは誕生したのが比較的に新しいので
キャッシング枠が付与されていても利用制限法内である場合が多く、
過払い金は発生していない可能性が高いです。

PITAPAは交通系カードの中でも異色の存在。
ポストペイ方式でベーシックカードであっても、
三井住友カードが審査を行っているので
債務整理を行うとカードが使えなくなることがあります。
ベーシックカードは交通利用枠とショッピング枠の
2種類の与信枠が基本形であるので、過払い金の対象になりません。

債務整理すると影響が出る点は注意が必要です。

まとめると…

●過払い請求で元金が相殺されるかどうかでブラックリストになるかどうかが分かれる。
●利用中のクレジットカードで過払い請求する場合は利用できなくなることがある。
●PITAPA以外のETCカード(こちらも提携カード以外)や
 PASMO・Suica・ICOCAなどの交通系カードに影響は出ない。
 ただし、提携のクレジットカード以外のベーシックタイプの場合。