過払い金の可能性があるなら、任意整理の方がいい!

特定調停も、任意整理も、利息制限法で引き直して再計算する方法には変わりはありません。

また、特定調停を選択した場合は民事執行停止の申立をすることで、強制執行手続きを止めることができます。

加えて、言うならば調停に応じない業者が出てきても、裁判所側は調停案の代わりとして和解案を提示し、2週間以内に異議申立がなければ、その和解案通りとなりますし、任意整理と同じように整理対象を任意で外すこともできます。

 

特定調停の一番のメリットは費用が安い。

この点に着目して、私も選択したのですが、大きく減額されたかと言えば、正直疑問が残りました。
その理由は過払い金の返還です。
特定調停は利息制限法で引き直して債務を減額できたとしても、過払い金の返還請求は別途、訴訟などを起こす必要が出てくるのですね。

●特定調停は費用は安いけれど、過払い金返還はできない。

●結果、返還金による減額効果が小さくなる。

それに対して任意整理の場合は
●弁護士や司法書士への依頼費用が掛かり、和解後半年前後は返済金+費用の支払いとなる。

●過払い金の返還により借金を大幅に減額できる可能性がある。

また、一度、裁判所を介して和解したのだから、再度、過払い金の返還を求めて交渉するとなると和解はリセットされる恐れがありますし、解決までの時間が掛かることも予測されます。

裁判所に足を運ぶのは面倒くさい。

そもそも、特定調停は過払い分を勘案しない整理方法です。

私の場合は大手の借入(3社)が利息制限法の引き直しによって債務ゼロとなったのですが、特定調停の場合はそれで終わりです。
しかし、任意整理の場合だと過払い分を元金に組み入れて、相殺することが可能です。
別のカードローンで過払い金が発生していなくても、他で生じた過払い金で借金を完済することもできるんですね。

特に長期に取引のある方は任意整理の方が過払い金で戻ってくる可能性も高いのです。

特定調停は自力で書類を揃える必要があり、少々面倒くさい方法です。
個人の会社は法人登記をとらないといけないし、過払い金の返還請求は別途請求する必要もあります。

面倒くさいので、書類作成を司法書士に依頼したとなると新たな費用も掛かってきますし、登記を取得する時間や裁判所で受理してもらうための時間を考えると、次の返済までに間に合うかどうかギリギリになることもあります。

特定調停の場合は申立や受理に2~3日、呼び出しで1日、調停で1~2日と最大で1週間前後の日数をとられます。
これを有給で消化できるのであれば良いのですが、日数がないとかになると、会社を休むことの損失も費用の比較でみると良いかもしれません。
それに休み理由をあれこれ考えるのも、少し憂鬱になります。

特定調停の費用は切手・印紙代ぐらいなので、費用が捻出できない方にとっては大きなメリットがあります。
しかし、取引期間によっては任意整理の方が良い場合もあり、長期取引の場合は債務整理の費用をペイできるほどの過払い金が戻ってくる場合が多いです。