住宅ローンが払えない。自宅はどうなる?

カードローンだけの整理して自宅を残したい。
そんな方にいくつかの方法があります。
ひとつは任意整理、もうひとつは民事再生(個人再生)です。

任意整理はその名に付いている通り、任意で債務を外すことができるので、このローンは外して、カードローンだけを整理することも可能です。

また、住宅ローンは任意整理には含まれないので、そのまま残すことも可能です。
ただし、任意整理しても払い続けることが条件で、もし、払えないとなれば民事再生という手段をとることになります。

任意整理と民事再生の違いと住宅ローン。

ここで二つの方法の特長を整理してみます。

任意整理は、これまで払い過ぎていた利息を元金に充当することで減額す方法です。
過払い金が発生している方は特に減額のメリットがあり、借金がゼロになるどころか、戻ってくるお金の方が多い場合もあります。

また、もし過払い金が返還されても残債がある場合も、任意整理ではこれまでの遅延損害金やこれから先の利息をカットできるので、借金を大きく減らすことができます。
過払い金が発生していない方も、遅延損害金と将来利息のカットで減額のメリットがあります。

任意整理の大きなポイントとしては裁判所を通さないことで、官報に載ることも、資格制限もありません。
条件としては安定した収入があり、3年を目安に返済できることです。
※弁済期間は交渉で3年よりも長く設定できることがあります。
※安定した収入は正社員が条件ではなく、アルバイトでも可能です。

民事再生は裁判所に申立をする必要があり、借金が返済できず、今後も困難であることを裁判所に認めてもらう必要があります。

住宅ローン以外の借金を大幅に減らすことができ、その幅は1/5から1/100で、最低の弁済額は100万円からです。
債務額の多さでは民事再生をとられる方の方が多い傾向があります。

条件は安定した収入があること、住宅ローン以外の債務が5000万円以下であることです。

任意整理にはない特長としては「住宅資金特別条項」を適用できることで、銀行などの住宅ローンの債権者の同意を得ることなく、先の借金を減額できることです。

返済額は減らせないものの、返済期間を延長することができるので、マイホームをそのまま残すことができます。

任意整理では住宅ローンの取扱いはどうなる?

民事再生には「住宅資金特別条項」を適用すれば、債権者の顔色を伺う必要もありません。
しあかし、任意整理にはこの条項がありません。

では、返済の相談はどうすれば良いの?

任意整理の場合は直接、住宅ローンを利用している銀行へ相談することになります。
返済期間を延長してもらうか、返済猶予してもらうかの選択になり、この方法がムリな場合は民事再生ということになります。

どちらもマイホームを残せる方法ですが、手続きが複雑なのは民事再生で弁護士への相談となります。
(司法書士でも相談できますが、代理権などの関係上、弁護士への相談がおすすめです)
必ずしも債権者の同意を得られる訳でもないのですが、債務内容にもよるところが大きいです。

どちらの方法を取ればよいのかは、債務の額がそう多くない場合(年収と同等規模)は任意整理、多い場合は民事再生という具合になるでしょうか。

住宅ローンの相談は弁護士や司法書士にとっては守備範囲外ですが、アドバイスは得られます。

例えば、こんな見方(やり方)もできます。
取引内容によっては過払い金の発生で大きく減らせる可能性があるのが任意整理です。
公的に減額してもらうか、それとも弁護士・司法書士への相談と交渉で減額するかの違いともいえますが、カードローンの返済は任意整理で進め、住宅ローンは銀行への相談で返済期間を延ばしてもらうなどの手続きをとるのもひとつの方法です。

さらに取引期間が長い人は任意整理が向いている!?
もしカードローンの利用が長い方は任意整理の方がメリットがあり、とりわけクレジットカードは利用期間が長く、キャッシング枠も利息制限法を超えた金利で貸し付けていたこともあり、過払い金で借金問題を解決することができます。

過払い金がプラスになれば、それを住宅ローンの返済にも活用できる。
一体、どれだけ発生しているか、相談してみると具体的に分かりますよ。

競売通知が来た場合はどうなる?
こちらの記事も参考に。競売通知が来た場合、住宅ローンの滞納が続いたケースで対応している相談先を紹介しています。

住宅ローンの滞納。どうなる?どうする?何ができる?