業態変更等で対応が厳しい中小企業の消費者金融。

大手の消費者金融は武富士を除いては銀行のグループ企業や再建策を図り、経営は安定化へと向かっていますが、過払い金返還で問題となるのは中小の消費者金融の動向です。

個人向けの融資から撤退した業者、ネット企業の傘下に入った場合、あるいは信用保証事業等へと業態変更したケースも少なくありません。
ハッキリ言って、過払い金返還の対応で一番難しいのが中小の消費者金融です。

かつて、借入の流れとしては先ず大手の消費者金融から借りて、次ぎに中小へと流れるケースがありました。
中小の業者は大手で借りれない顧客を相手にしていた面があり、多少、与信に不安があっても10~20万円前後を限度額に借りやすい業者でもありました。
それが今日に続く、過払い金返還へとつながっています。

出資法上限での貸付がほとんど。

大手が利息制限法を超える金利でも25%台であることも多かったのですが、中小の場合はほとんどが出資法の上限である29.2%で貸付を行っていました。
大手と比べて、過払い金発生の可能性は高く、金額も大きいのですが、相次ぐ過払い金返還訴訟で、その経営体力は落ちていますし、個人経営の多くは市場から消えています。

大手にはない独自サービス・与信が返還でもネックに。

一定期間に限って利息をゼロとするサービスは過払い金の計算を複雑にしますし、また大手と違い支店を持たない中小では郵送やネットキャッシングを進めてきたところもあります。
大手には差別化が利用者を増やし、借りやすさもあって多重債務を生んだ背景にもなっています。

また、今は出稿されていませんが、週末には求人折込と一緒に「ファイナンスニュース」といった消費者金融の情報も織り込まれていました。
ちなみに小さい枠では2万円前後で広告が出せていたのです。
有名企業に似たネーミング、キャラクター化など、あるいはレディース・キャッシングに積極的な一面も中小にはありました。

そんな中小の消費者金融の中でも代表的な業者を取り上げて、過払い金の対応の傾向と、どうすれば取れるのかを紹介していきます。

シンキの過払い金返還状況

シンキは新生銀行グループの消費者金融で、1週間利息ゼロ「ノーローン」で知られる会社です。

ノーローンの歴史は長く、消費者金融の全盛期でも実施されていました。
利息ゼロのパイオニア的な存在で、多くの利用者があり、街中のブルーの看板は目立つ存在でした。
レイクと同じ企業グループですが、シンキは消費者金融です。
ノーローンは現在も提供されていますが、過払い金返還でポイントとなるのは、このノーローンの利用形態にあります。

1週間に完済すれば、その翌月も1週間利息なしで利用できる。
つまり、完済ごとにひとつの取引とみなすというのがシンキの主張です。
完済したとしても、契約上は会員ですが、過払い金返還の対象となる取引は利用・完済でひとつでみなすというのが交渉の中で出てきます。

新生銀行のグループ企業だから、大丈夫ということも言い切れません。
同じグループであっても、経営は別個ですから。
消費者金融の中でも対応が厳しい部類に入り、しかもノーローン利用の過払い計算は複雑です。
取引を連続した期間で捉えるのか、それても完済で切れるのか、その点が交渉や裁判の争点になるのです。

過払い金返還率

●裁判・訴訟の場合は50%~60%+利息で2~3ヶ月
●交渉の場合は100%で8~10ヶ月

この数字をみると、一見よくみえますが、裁判となることも多く対応も厳しいです。
武富士のような経営破たんのリスクはあまり心配しないでよいのですが年を追うごとに主張が強くなっています。
過払い金返還は経営上の大問題、どうすれば少なくできるのかは業者の視点で、シンキに限ったことではありません。

シンキの過払い金返還のポイント

先述の通り、過払い金返還のポイントとなるのはノーローンの取り扱いで、完済・利用を繰り返していることも多く複雑な計算になります。
シンキに限っては交渉の長けたところがおすすめです。

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数字などの情報の参考先は司法書士法人杉山事務所
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